管理者の小説

藍色のハンカチ

2 夏、ツーサイドアップの女の子

2 数秒後のことだ。晴れた視界は一変していた。雪なんて、どこにもない。 セミの声が幾重にも重なり、しゃあしゃあと僕の鼓膜を震わせている。僕は別段驚かなかった。 おそらく、今の季節は夏だと思われる。なぜなら、ジャンパーを着ているせいでどんどん...
藍色のハンカチ

1 冬、買い物からの帰り道

1 季節は初冬。歳の離れた社会人の姉とともに行った、買い物からの帰り道である国道沿い。 雪たちが粉となって冷えた風に身を任せて舞い、少しずつ道端に降りていく。車道はさすがにまだまだだが、歩道の方ではすでに薄く白い膜のように積もっていて、自分...
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