jsp を使って Hello World をブラウザ上に表示する【Java Servlet】
Java新たな言語を学ぶにあたって、とりあえず Hello world する方法が知りたい……というプログラマや駆け出しエンジニアの方は多いと思います。僕もそのひとりです。
ということでこの記事では、jsp ファイルを使って Hello World という文字列をブラウザ上に表示する方法を解説します。
作業環境は以下になります。
- Eclipse 4.4
- Tomcat 8
動的 Web プロジェクトを作成する
パースペクティブを Java EE に設定することで、動的プロジェクトを作成できるようになります。
Eclipse の右上にあるパースペクティブから Java EE を選択しましょう。
Java EE が存在しない場合は以下の手順で追加します。
メニューバー -> パースペクティブを開く -> その他 -> Java EE をクリックします。
すると Java EE のパースペクティブが追加されます。
プロジェクト名を任意の名前、ターゲット・ランタイムを Tomcat8(Java8)にして、 次へ をクリックします。
(今回は Servlet というプロジェクト名にしました)
次へをクリック。
完了をクリックします。
するとプロジェクトがエクスプローラーに追加されます。
JSP ファイルを実行するための準備
jsp ファイルを実行するための準備をしていきます。
- ファイルの作成
- ソースの記述
以上をおこなっていきます。
JSP ファイルを作成
Hello World を表示するため、jsp ファイルを作ります。
先ほど作ったプロジェクトの上で右クリックし、現れたメニューから 新規 -> JSPファイル を選択します。
任意のファイル名を入力し、完了をクリック。
(今回は helloworld.jsp というファイル名にしました)
すると WebContent というディレクトリに jsp ファイルが生成されます。
jsp ファイルにソースコードを記述
とりあえずページタイトルと大見出しに「Hello World」と入れることにします。 上記画像のようなソースコードになりました。
ブラウザ上に表示したい部分は、基本的に<body>~</body>の中に書くようにします。
はじめの数行はおまじないのようなものだと思ってください。基本的に書き換えることはないはずです。
通常、Web ページはHTMLというファイルで作成されています。ですが、HTMLはプログラムを書くためのファイルではないので、演算処理はもちろん、変数の代入すらできません。
そんな HTML に Java で力添えするのが JSP です。
JSP ファイルは「Java Servlet Page」の略で、はじめは「Java が使える HTML ファイル」のようなものと考えれば問題ないと思います。
サーバを起動して実行してみる
JSP ファイルを実行するにはサーバが必要です。今回は Tomcat をローカル環境で起動して実行することにします。
初回の場合はサーバーを作成する必要がある
初回は下部のサーバータブを開いても「使用可能なサーバーがありません。このリンクをクリックして新規サーバーを作成してください…」と表示されており、サーバーが起動できません。
これに従い、リンクをクリックしてみると、画像のように新規サーバーの定義が行なえます。
今回は Tomcat8 の環境で実行したいので、サーバーのタイプを Tomcat v8.0 サーバーを選択して 次へ をクリックします。
サーバーに追加したいプロジェクトを選択します。
先ほど作ったプロジェクトを選択し、「追加」ボタンを押してください。画像では「Servlet」がそのプロジェクトになります。
(一つしかなければすべて追加を押しても大丈夫です)
プロジェクトが構成済みに移動すれば追加は成功です。右に移動したことを確認したら、「完了」をクリックします。
JSP ファイルを選択して実行する
プロジェクトから先ほどコードを書き込んだファイルを右クリックで選択し、現れたメニューから 実行 -> サーバーで実行 をクリックします。
するとどのサーバーで実行するのかをたずねられます。使用するサーバーを選択し、完了をクリックします。
コンソール上に大量の文字列が流れたあと、サーバーが起動して自動でページが表示されます。
JSP ファイルに記述したソースコード通り、ページタイトルと大見出しに Hello World と表示されたページが開かれました。
ちなみに Web ページには URL というものがあるわけですが、今回のような環境の場合、「localhost:8080/プロジェクト名/jspファイル名」という URL になります。
Tomcat 起動中であればこのURLにアクセスすることでどのブラウザからでもページが確認できるので、気になる人は試してみてください。
これでやりたかったことは一通りできました。
確認を済ませたら、下部のタブのサーバーから、始動中のサーバーを右クリック -> 停止しておくことを忘れないようにしましょう。 結構忘れがちです。
JSP ファイル内で変数を使ってみる
これだけでは普通に HTML を書くのと大差ないので、Java でやる意味がありません。
簡単な応用として、変数を使ってみます。
上記画像では str という変数に Hello World! という文字列を代入して、4つほど表示するというソースコードを書きました。
通常、JSP には HTML を記述することになりますが、<% %>で囲った範囲内では、Java のソースコードを書くことができます。 この範囲内、あるいは記号のことをスクリプトレットと呼びます。
<% %> と <%= %> の2つがありますが、表示するかどうかという違いがあるだけです。
<% %> の中で処理した結果はブラウザ上に表示されません。逆に、 <%= %> の中に記述した内容は処理したあとにブラウザ上に表示されます。
では、実際に実行して確認してみます。
文字を代入する処理はどこにも表示されておらず、変数の内容だけが表示されていることがわかります。
確認を終えたら、サーバを停止しておくことを忘れずに。
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